今回のテーマは「クレジットカードを他人に貸しても問題ないのか」というもの。 家族や恋人など、親しい間柄の人には「貸したことがある」という方も多いのでは? むしろ、ポイントがつくからといった理由で、積極的に貸している方もいるかもしれませんね。 借りた人(以下、借主)が使った分もしっかり返済すれば、特に問題ない気もしますが、実際のところはどうなんでしょうか?

クレジットカードの貸し借りは絶対にNG

まず、クレジットカードは会員のものではなく、カード会社から貸与されているものです。これが大原則。 他人から借りているものを又貸しして、それを自由に使用させることは、当然問題ですよね。「クレジットカードを他人に貸す」こともこれと同じです。 クレジットカードの会員規約で禁じられている行為であり、カード会社に発覚した場合には、強制退会させられる可能性もあります。

クレジットカードを貸すことは、お金を貸すことと同じであり、トラブルが生じやすいもの。 経験のある方もいるかと思いますが、金銭絡みでトラブルに発展してしまうと非常に厄介です。

例えば、クレジットカードの借主が、あなたに断りもなく限度額いっぱいまで買い物をしてしまい、いざ支払い日になったら「今月は余裕がないから、立て替えておいて」と言われたとしましょう。 あなたが資産家で広い心を持ってれば「オッケー」で済む話かもしれませんが、普通は「無理」と突き放しますよね。いつ返してもらえるかもわからないのに、数十万円もの支払いを立て替えるのは誰だって嫌です。

かといって、クレジットカード会社は支払いを待ってはくれません。借主からお金を回収できなければ、あなた自身がどうにかして返済金を工面しなければならないのです。 さもなければ、返済が遅れることで、あなたの信用に傷がついてしまいます。

つまり、結局のところ、すべてのしわ寄せは、クレジットカードを貸してしまったあなたに降りかかってきます。 そして、返済が遅れれば、そのしわ寄せはクレジットカードにも及ぶのです。

こういった事態が容易に想定できるため、クレジットカードを他人に貸す行為は会員規約で禁止されています。

家族間であれば「家族カード」の発行を

クレジットカードの貸し借りは、たとえ家族間であってもNGです。なので、家族にクレジットカードを持たせたい場合には「家族カード」を利用しましょう。 家族カードとは、親カードに紐付いた家族名義のクレジットカードです。利用した分は親カードに一括して請求され、ポイントもまとめて付与されます。

利用限度額は基本的には親カードと共有します。親カードの限度額が50万円であれば、家族カードの限度額も50万円になります。 ここで注意したいのが、親カードと家族カード合わせて100万円になるのではなく、50万円の枠を共有するという点。 つまり、親カードが40万円使っていれば、家族カードは残りの10万円までしか使えないということです。

それだと、子供に持たせた場合などに「使いすぎてしまうのが心配…。」という方は、家族カードに個別の限度額を設定できるクレジットカードを選ぶといいでしょう。 例えば、「SBIカード」の家族カードは、親カードの利用限度額内で、カードごとに個別の限度額設定が可能です。 2枚目から年会費がかかってしまいますが、安心を買うと考えれば許容できる範囲かと思います。

家族カードは高校生から発行できる?

家族カードの発行は、原則的には18歳以上からとされています。 ただし、15歳以上の高校生が海外に留学する場合には、例外的に家族カードの発行が可能な場合もあります。

日本とは違い、海外で多くの現金を持つことにはリスクが伴います。 海外留学をするお子様にクレジットカードを持たせられるのであれば、それに越したことはありませんね。 以前はダイナースやアメックスでなければ、こういったサービスは行っていなかったのですが、最近は多くのクレジットカード会社で、高校生にも家族カードを発行してくれるようになっています。 例えば、「三井住友VISAカード」や「MUFGカード」などですね。